男性のライフスタイル講座           
  日本は世界一の長寿国になりました。男性も女性も共に支えあう男女平等参画社会の実現には、女性の社会参画と共に男性の自立や家庭参画が求められています。
これまでも仕事人間としての自分から開放され、家庭や地域社会での人間関係の絆を深め、心身ともに健やかな自分らしいライフスタイルを考える学習機会として開催されました。

【第1回 講座】

 2008年9月6日(土)
    
仕事人間からの開放
                        〜しなやかに生きよう!〜

講師:井形眞一さん

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                                               (巧みな話術に時間も忘れ!)                   
  講師の井形眞一さんは昭和38年から網走管内で僻地校勤務を含め22年間の教員生活。
海外日本人学校派遣で台湾高雄日本人学校、胆振管内では小学校の教諭、教頭、校長をなさり、平成13年室蘭市教育委員会生涯学習アドバイザー、平成14年生涯学習インストラクター、「室蘭市悠悠ライフ教養講座」の運営委員としてご活躍なさっています。
悠々自適の生活とは、「俗世を離れ、自分の欲するままに心静かに生活すること」だが、初心にかえるとやりたいことがいっぱい見えてくるもの、家庭での役割、妻との関係、病気との付き合い方など、男の自尊感情を鋳型にはめることなく自分らしくしなやかに生きましょう。
他との調和を図りながら自分勝手にならないで、自分の思いを叶え、しなやかに生きましょう。と熱く語ります。
受講者は話のひとつひとつにうなずきながら、熱心に耳を傾けていました。

【第2回 講座】

 2008年9月13日(土)

男性の素敵な装い
               〜カジュアルからフォーマルまで〜

                                      講師:伊藤 好恵さん

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(ネクタイ、靴のコーディネートはこのように・・)         (受講者もモデルになって ) 


   講師の伊藤好恵さんは長く文化女子大学短期大学で教養学科科長として被服造形学及び実習を指導なさいました。平成17年に退官なさいましたが豊富な指導経験ときめ細かな講義内容に、受講者も有意義だったと満足の様子。
「年をとってもおしゃれ心は大事。気持ちを若くする秘訣と知りました。」(60代男性)
 「男性のライフスタイルというテーマでしたが、女性にも大変勉強になりました。」(70代女性)   
「今年3月に退職しましたが、ファッションについては現役時代かなり気をつかっていましたが、退職後はスーツを着る機会が少なく、普段のカジュアルファッションが楽しみです。
色、デザインばかりではなくメガネ、時計など小物にも気をつかいたいですね。」(60代男性)と意欲満々でした。

【第3回 講座】

2008年9月20日(土)

   男子厨房に入ろう!
                 〜簡単、美味しい家庭料理〜

                          講 師:原田 正彦さん
                                                      助講師:佐々木礼子さん

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講師の説明に真剣な顔、顔、顔)   (メニューは ほうれん草の胡麻和え、サバの味噌煮、即席キムチ漬け

  講師の原田正彦さんは、(社)北海道栄養士会理事、室蘭支部長として活躍し、管理栄養士として軽費老人ホーム「泉寿園」に勤務しています。
団塊世代の受講生は、まったく初めての人から余裕の包丁さばきの人まで、講師のデモンストレーションを真剣に見つめ、いざ実習となると右往左往!
普段食べ慣れているご飯も味噌汁もサバの味噌煮も、作るとなると勝手が違います。
われわれだって「やれば出来るよ!」と出来上がった料理に御満悦! 
「格別美味しい!」「なかなかの出来だよ!」
ひとことスピーチも盛り上がり楽しい昼食会になりました。
「これからはどんどん厨房に入ります」
「このような料理の機会があったら、また参加したいです」と大好評でした。


            

2008年11月8日(土)
2008男女平等参画推進講演会

  「男性神話と女性たち
             〜映像から学ぶ男女平等参画〜」


     講師:瀬名波 栄潤さん (北海道大学文学部 准教授)

ミンクールアフターイベント
      ミンクールアフターイベント

  11月8日(土)、2008男女平等参画推進講演会(主催:胆振地方男女平等参画センター、北海道女性協会)が開催されました。
北大文学部准教授の瀬名波栄潤さんによる講演「男性神話と男たち」〜映像から学ぶ男女平等参画〜には103人が参加、当日は今年一番の冷え込みにも関わらず、会場は満席となった。
瀬名波さんは那覇市出身、米サウスカロライナ大学で大学院博士課程終了後、同大学客員教授を経て96年から現職に。
英文学博士でありジェンダー的視点から文学や映画を研究。瀬名波さんの冒頭の言葉は「わかった気にならないこと」。
今まで、私たちは男性、女性と単純に分けて考えてきたが、実はどちらもそんなに単純ではないと語る。
フランス革命や、産業革命などを経て社会が変化し、生産性の向上や戦争のため男女の役割が固定的となり、いつしかそれが社会規範とされて個人の生き方まで縛るようになる、男性神話や女性神話が形作られる歴史的な過程を解説。
世界でフェミニズム運動が起こった後、70年代には男性解放運動、父権運動も起きた。
しかし、性差にとらわれない生き方するには多くの困難があるとして、「ハリウッド映画の男たち」というテーマで映画の数場面を上映父権運動の「クレイマー、クレイマー」、男と戦争の現実を描いた「プラトーン」、父親像の崩壊を描いた「アメリカン・ビューティー」、性の多様性を描く「フィラデルフィア」などアカデミー受賞作を含め6作品を解説付きで鑑賞しました。
最後に「基本的人権の尊重・弱者の心の痛みを知る、多様性を受け入れる寛容な心・ジェンダーにとらわれない生き方こそ大事」と結びました。
会場から「映像を通して非常に説得力ある講演でした。偏見や抑圧が多岐にわたることがよく理解できました」(男性)
「男性の視点からこのような講演を初めて聴くことができ、参加してよかった。わかった気にならないということの大切さを実感」(女性)
「邦画を通してもやってもらいたかった。男性神話からどうすべきかをもっと時間をかけて話してもらいたかった」(男性)
「男性の参加者が少なくて残念」(男性)
「映像を使用しての講演は、とてもリアルで言葉だけの説明より説得力がありました。フロアトークでは、意見の違いがあって、「耳を傾ける」ことの実体験をさせてもらいました」(女性)と、多くの方が有意義な講演の感想を話していました。