2010年度  男女共同参画週間記念パネル展

      「男女間における暴力〜ひとりで悩まないで」〜
                                           6月22日(火)〜7月2日(金)



今回は、資料として関連新聞記事スクラップのほか、室蘭市児童相談所からの室蘭市における資料も展示し、
地域の状況も分りやすいと好評でした。



2010年度   男女平等参画推進講演会
                                      
  
「北海道開拓期に生きた女性たち〜映像から学ぶ北海道の実相〜」
                                                                                                       7月10日(土)  13:00〜15:30
             講師:久末進一さん(地方史研究者)

    

戦前の道内の様子を収めた16ミリフィルムの映像が、撮影から70年余りの年月を経て一般公開されました。
これは、1936年(昭和11年)に来道した昭和天皇に献上するために、北海道が作成したもので、当時の人々の暮らしぶりや産業、手つかずの自然、札幌、室蘭、函館、旭川、北見、帯広、小樽など主要都市の姿を生き生きと映し出している。
フィルムは献上以来、天皇家が保管していたが、昨年、現在の天皇陛下から北海道に寄贈返還されたもの。フィルムの劣化はかなり進んでいたが、日本製鉄輪西製鉄所(現・新日本製鉄室蘭製鉄所)の外観と作業風景、当時の製鉄業の好景気ぶりが映し出されると、会場の受講者は、身を乗り出して真剣に見入っていました。暮らしとは労働そのものであった開拓期の拓殖事業の中で、人間、家庭、地域の中のさまざまな人間関係を経て「北海道人としてのアイデンテティー」を確立していった先人のフロンティア精神を学びました。
「自分自身がこの世に生を受けていない時代の貴重な映像を見る事が出来、感激!道外からの移住者が開拓事業に頑張ったと言うことを、つくずく感じました」(女性)
「70年前の映像を見て、今の自分を考えさせられ、これからの自分の生き方をもう1度考えて見たいと思いました」(女性)
「北海道気質について、久しぶりに考えました」(女性)
「北海道開拓に生きた人たちの開拓精神のものすごさを感じました。現在は機械に人間が動かされているが、当時は、人の労働がなくてはならないものであった事が良く分り、懐かしさが伝わりました」(女性)
「過去に室蘭市史を読んだ事があるが、戦前の映像フィルムを見たことはなかった。驚いた!貴重なフィルムの中に、北海道の中でも、近代化が進んだ室蘭を見て、誇りに思った。全体として、北海道の開拓や産業振興の推進にあって、男性は勿論であるが
労働力として女性も相当のご苦労があった事、あらためて認識した。開拓期の北海道では特に肉体労働も多く、まさに男性、女性が力を合わせて、生活を支えていた。現在の北海道の先駆者に感謝!今は亡き開拓者の力強い根性を垣間見た!」(男性)
「自身の人生の時間を越える前時代の映像を凝視した。この経験は懐かしさを超えて崇高な労働の姿として感銘を覚えました。
特に、今は開墾ということについて、過去の労働の苦労を偲ぶことさえ出来ない。今更ながら時代の流れに気づかされた次第です。
この映像から、主体性を問う久末先生の見識に触れさせていただいた貴重なひと時でした」(男性)
・・・・等、会場から、たくさんの感動の言葉が寄せられました。



2010年度 女性のスキルアップ講座

〜〜はじめて学ぶパソコン講座〜〜  キーボードでローマ字入力に慣れよう!

     
女性の豊かなライフスタイルや社会参加を応援し、パソコンのスキルアップにより積極的な女性参画意識の向上に
つなげようと開講しています。
今年も、7/22(木)、24(土)、26(月)、28(水)、30(金)の5回開催されました。
受講生は13名、講師は、昨年同様シルバー人材センター講師が指導に当たりました。
メイン講師に木村倖三さん、サブ講師に太田さん、 藤江さん、阿部さん、が懇切丁寧に指導し、受講生は、緊張しながらも熱心に取り組み、5回終了すると一通りの文字入力が出来るようになりました。
「ローマ字もなかなか分らなくて大変でしたが、毎日、言葉をローマ字に変えてメモしたり・・・頑張りました。
電源を入れても・・・もし戻らなかったらどうしよう・・・・など、とてもビクビクでした。何とか始め、終わりが出来てうれしいです」「まだまだ使いこなせないので、機会があったらまた受講したいです」と、とても好評でした。


2010年度 男性のライフスタイル講座

〜〜はじめて学ぶ おとこの料理〜〜  男子厨房に入ろう!

    

 講師のデモンストレーションを熱心に聞く顔・顔・・   出来上がったご馳走を前に満面の笑み!


    
  包丁砥ぎ:講師の手元を真剣に見つめる顔・顔・・・      
男女平等参画社会形成には、男性の家庭参画が求められています。多様なライフスタイルの選択を可能にし生活の自立を応援します。
今年は、9/5(日)、11(土)、18(土)の3回開講しました。
「簡単手早く、美味しい料理」「冷凍食品をより美味しく」の2回の講師は原田正彦(栄養士)さん。
原田講師のお人柄そのままに、基本からやさしく丁寧な指導に、受講生はいきいきと楽しそうに学んでいました。
「調理器具の手入れ〜包丁を砥ぐ」は、シルバー人材センター講師の今井正隆さん、江平昭広さんが一人ひとりきめ細かな指導。受講生は講師の技に感心! コツを教わり満足!
終了後、受講生からは「3回の講座にしては、本当に勉強になり有意義でした」「また何か簡単な料理教室があれば参加したい」「楽しい講習会でした。有難うございました」「冷凍食品の使い方は、目からウロコでした。早速餃子に挑戦!成功しました」「家で習ったばかりの鯖の味噌煮を作ったら、家族に大好評でした」「御飯は習ったように炊くと美味しいので驚いた」「包丁砥ぎは、もうバイトが出来そう」といずれも、大好評でした。


ミンクール男女平等参画推進フォーラム2010

             金子明美さんが遺したもの
   〜〜命の値段・がん患者の闘い〜〜

                基調講演&パネルディスカッション

第1部 基調講演:        講  師   勝嶌早苗さん(札幌テレビ放送株式会社ディレクター)
第2部 パネルディスカッション:パネリスト 柴田岳三さん(緩和ケアクリニック恵庭院長)
                           金子健二さん(リレーフォーライフ2010in室蘭実行委員長)
                           小沼芳子さん(がん患者と家族の会 「フォーエバー」代表
第1部、基調講演では、「命の値段・がん患者お金との闘い」と題して、今年1月にがんのため41歳で亡くなった、金子明美さんとその家族を取材してきた札幌テレビ放送の元ディレクター勝嶌早苗さんが取材で明らかになったがん患者を取り巻く社会的、経済的な厳しい状況について、参加者70人を前に話ました。
高額医療費の早期払い戻しなど、患者の経済的不安を減らすよう、高額医療制度の問題点を提起し、国、道、地方など支援制度の整備を訴えました。続く第2部、勝嶌さんを司会に柴田さん、金子さんの夫健二さん、小沼さん3人によるパネルディスカッションでは、「がんに向き合って」をテーマに、それぞれが病気に対して抱える思いを語り、参加者の質問に答えていました。
柴田さんは、「緩和ケアの理念と定義」を短い時間の中では語りきれないながらも、「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より、身体的問題、
心理社会的問題、スピリチュアルな問題を明確にし、確実な評価、、対処を行い、苦痛の予防や軽減によって、生活の質、生命の質の改善するためのアプローチである。」そうして「いつでも、どこでも、切れ目の無い質の高い緩和医療を提供できる体制を整備する必要がある」と熱く語りました。多くの参加者は頷きながら聞いていました。
小沼さんは、がん患者としての立場から「体の不自由はあるけれど、私は仲間たちと笑って過ごすことの出来る幸せながん患者です」、金子さんはがん患者への理解と支援を訴えるイベント開催に尽力した明美さんの思いを紹介。
「患者や家族同士が話し合うことで、不安を和らげることが出来ます。その火は消さない」と話しました。

     
参加者からは、「人間にとってお金とはなんだろうと考えさせられました。がんだけではなく、自殺者が多いことなど、お金と人の存在価値のありかたを問い直す必要性を感じました。」(30代女性)
「この基調講演を聴いて、どれだけの医療費がかかるのか知らなかったので勉強になり、金子さんに教えられたように思います。」(40代女性)
「金子さんと一緒に僅かですが活動できた仲間として、勝嶌さんと金子さんとの出会いは、何か運命のようなものを感じました。
仲間だった金子さんが気づかせてくれた事を無駄にせず行動していきたいと思います。」(50代女性)
「私も乳がんです。これから通院することもあると思いますが、お金のことがやはり心配で、高額医療費が早くでるようにしてもらいたいです。」(60代女性)
「死亡率の高いこの病に、都道府県はもとより国の対策に欠けている事に失望です。『命』としてのがん対策を重視してほしいと思った。」(60代男性)
「緩和ケア、 ホスピス、⇒もう最後というイメージがあったが、適宜利用するものだと知った」(30代女性)
「それぞれの立場から感動的なお話でした。金子明美さんの生き方の偉大さ、後世に遺した物の大きさを改めて感じました。金子健二さんの『命のリレーは必ずつないで行く』と言う言葉を重く受け取りました。」(70代女性)等々、わが事として命の重みと医療費の現実をしっかりとを受け止めていました。


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