室蘭市内で「こども食堂」を開設している、NPO法人室蘭母子福祉会「なかよし食堂」代表の黒光 ひさ さん と室蘭更生保護女性課「えがお食堂」代表の石倉 祥子 さん
お二人にお話しを伺い、現状の課題やあるべき姿を参加者と共に考えました。
黒光さんは、室蘭市の子どもの貧困が5人に1人という現状を憂い、危機感を抱きました。世話人としてこどもの貧困問題に深くかかわり、その後、こども食堂を立ち上げました。元室蘭市議の肩書や人脈を通し幅広い活動をしています。
少ない補助金の中、ボランティアに支えられ、個人会員や法人賛助会員の寄付等で、運営は、今年で7年目になります。コロナ禍の厳しい環境下でも活動を継続しています。
長く続けられるのは、貧困格差を解消したという強い思いです
子ども食堂は、気兼ねなく、立ち寄れるように予約制で弁当を100食ほど配布しています。
ただ、配布を希望する方の数は増える傾向にあり、現状の環境はますます厳しい状況です。
石倉さんはコロナ禍真っ只中の、令和3年に、子ども食堂が無かった蘭西地区に、趣旨に賛同したお寺の施設で開設しました。
食堂は子ども食堂としての性格よりは、高齢者も子どもも一緒に集える、地域食堂としての運営を主としています。
異世代交流の場として、テーブルでの一緒の食事を基本に
高齢者と子どもが一緒に集い、食事や遊びを通して、孤立を防ぎ、日々生活の中で、楽しさ・えがお、を持ってもらえるように活動しています。男性が増えたことも効果の表れと実感しています。
お寺や個人、法人等趣旨に賛同して協力してくれる方々の支援は大きな力になっています。
ただ、厳しい環境はであるのは事実で、最近では子どもが親のために来ることもあり、格差が深刻になっているのを肌で感じます。又、場所が一か所で同じ蘭西でも物理的に来ることができないのも難しい問題です。
両代表に共通する課題は運営するボランティアスタッフの高齢化、運営資金、公的補助金利用制約、物価高‥‥
もっと若い人が運営に携われる環境整備の必要性を痛感しています。
有償ボランティアの拡充、それに伴う公的補助金等、運営する側に対する側面支援が欠かせない状況なっています。
|